小児皮膚科
大抵の皮膚疾患について、大人と変わりありません。特に子供に多いいぼについて。
水いぼ
見た目は小さな丘疹で、中にジェリー状のウィルス塊があります。痒いことが多く、子供は無意識に引掻いて拡げてしまいます。また放置すると、特に夏ウィルスの感染力が強くなり子供同士感染しあうことになってしまい、プール入水制限を受ける事態も生じてしまいます。 切除が最良の治療ですが、ピンセットで摘まんで内容物を出すため、激痛を伴います。現在保険診療で麻酔テープが1回の治療につき2枚まで使用可能で、痛みを軽減しつつとれるようになっています。但し完全に痛みが無くなるわけではありません。麻酔テープの使用方法など、こちらの指導内容を守って頂ける場合に限り、切除治療を行います。麻酔テープの乱用や不適切使用、指導に従って頂けない場合、また子供が暴れて危険な場合は切除治療をお断りし、外用剤で時間をかけて取る場合もあります。その判断はこちらでさせて頂きますので、御希望に沿えない場合もありますが、その場合でも診察代は発生しますので、よく御理解の上受診なさって下さい。
いぼ(疣贅)
液体窒素で低温冷却する治療法が一般的です。しかしこの治療法では、激痛を伴う上に、逆にいぼが増えたり大きくなったりすることがありますので、当院では液体窒素より軽い痛みですむ別の液体薬品を使うなどで工夫して治療しますので、子供にも自主的に通院してもらっています。2週間おきに1~10回通院して頂ければ、ほとんど完治します。(難治性の場合もあります)